
こんにちは えりです。
すっかりご無沙汰してしまいました。
今⽇はテーマと違いますが書いてみました。
2011 年3 ⽉11 ⽇(⾦) 14 時46 分 私は東⽇本⼤震災を経験しました。
あの⽇から14 年が経ちました。
当時私は実家の⼿伝いとパン屋さんの配達、午後はタクシー会社に勤務していました。
地震はタクシー会社、勤務中、体験したことのない⼤きな揺れを感じました。事務所が古いので潰れるから外に出てと⾔われ、急いで社⻑の⽣後7 か⽉の息⼦と共に向かいの畑に逃げました。
しかし、⼤きな揺れは益々激しさを増し、⼤きな電柱が今にも倒れてきそうな勢いでグラグラと揺れ続けました。
⼤きな地震の後には津波が来ると⾔われていたので、何が起きたかわからないまま⼭間部の実家へ⾞を⾛らせました。
それから30 分後には私が居た会社は⼤きな渦に吸い込まれてぐるぐる回転し、⼆階部分だけが500 メ−トル先で発⾒されました。ついさっき私が通った道はぐちゃぐちゃになり、建物は倒壊していました。
⼣⽅からは雪が降り出し、夜が深まるにつれ実家には家を流された親戚が続々と集まってきました。私の実家は⼭間部なので、⼭から⽔を引いていたので、⽔はありました。あとガスはプロパンガスなので使⽤可能で、電気がないので反射式ストーブで過ごしました。何より通信⼿段がなく、安否確認は伝⾔板に書いたり、新聞に載せたり、あとは直接会い
に⾏くしか⽅法がありませんでした。安否確認したくても⾞やガソリンスタンドが流され、ガソリンがない。
緊急⾞両が優先なので⼀般の⼈にはなかなか⼿に⼊らない状況でした。
家族が亡くなった⽅、家も職場も流された⽅、津波から必死に逃げた⽅、様々な⽅々がいました。
でも私は⽣きているし、幸い家の被害もなく、ありがたいことに私の親戚は誰⼀⼈かけることなく、無事でした。それで良かったのだと思いました。が⼀⽅では、何も失わなかった私は、被災されている⽅にはなんとなく申し訳ないように感じていた⾃分がいました。
でも⼤切な友⼈、働いていたパン屋さんのおばちゃんなど沢⼭の知り合いが亡くなりました。棺も⽕葬場も近場では⾜りず、4 時間以上かけて他県の⽕葬場で⾏った⽅も沢⼭いらっしゃいました。パン屋さんは未だに⾏⽅不明です。
ここからはS さんのお話をしていきたいと思います。
S さんの私の友⼈の旦那さんです。私が20 歳の頃から家族ぐるみでお世話になっていた⽅です。
Sさん家族マイナンバ−
S さん 5 (5 ⽇⽣まれ) 9 6
奥さん 6 (6 ⽇⽣まれ) 7 6
息⼦さん 1 (10 ⽇⽣まれ) 33 9
私から⾒たSさんのマイナンバ−の印象
才能数5 明るい フットワークが軽い 気分にムラがある
本質数9 包容⼒ 平和主義者 ナイ−ブ
探求数6 責任感 導く 奉仕の精神
S さんは海とサザンオールスターズと野球が⼤好きな漁師でした。
夜も明けないうちから海に⾏き、帰ってきてからは休む間もなく野球のスポ−ツ少年団の監督をしていました。
合間には友⼈、漁師仲間、スポ少の⽗兄などが⾃宅を訪れ楽しい宴が繰り広げられていたものです。
とにかくみんなから愛されるキャラクタ−。頼られるのです。なんでも全⼒です。
世話好き、何事も穏便にすませる平和主義者、頼まれるとイヤと⾔えない。無理してもやってしまう。どんな⼈にも⼿を差し伸べる。⾃⼰を犠牲にして⼈を助ける。まさに9 と6 が混ざりあったS さん。
Sさんは消防団にも所属していて活動していました。
地震が起きたときは⾃宅にいたのですが、すぐに消防団の活動に⾶んでいきました。
S さんは活動中に津波が押し寄せ亡くなってしまいました。享年46 歳でした。
惜しくも次の⽇は息⼦の卒業式でした。
あの⽇から、あの⽇を境に全てが変わってしまいました。ごく普通の家族との⽇常、今⾒えているこの景⾊さえも当たり前ではない。災害は突然に、⼤事なものを奪っていきます。物を奪うだけでなく、⼼にも⼤きな傷をも残していきます。このことを⼼において1 ⽇1 ⽇を⼤切に⽣きいく。そしてこの震災を知らない⼈達へこの体験を伝えていけたら良いなと思います。
最後に
Sさんへ
サザン歌っていますか?練習していた『銀河の星屑』いつか聞かせてね。
あの時中学3 年⽣だった1 ⼈息⼦は⽴派に成⻑し、今年は⼤雪で⼤変みたいだけど仕事の
合間に野球もしているよ。あなたに似て全⼒投球です(笑)
妻はいつも笑って元気に過ごしています。そしてあなたの好きな海で仕事をしています。
妻と息⼦はこの14 年⾟いとも寂しいとも⾔わずに⼆⼈で頑張ってきたよ。
うちらも元気だよ。⾔われなくても空から⾒ているかな?(笑)
妻が⼀緒にいないから寂しいでしょうが、まだこっちで預かっておくよ(笑)
またみんなでサザン⾒たかったね。
また会えるから待っていてね。
いい年のエリ−より
俱会⼀処 (くえいっしょ)
俱(とも)にひとつの処(ところ)でまた会おう
〜 仏説阿弥陀経より〜

『銀河の星屑』 作詞/桑⽥佳祐
あれは泥酔で帰宅途中の Friday night
森を抜けると蓮の御池があってさ
夢を⾒たのかい!? No, no, no
道に迷ったかい!?
⽔⾯に浮かぶ花を⾒て眩暈がしたよ
⾒上げりゃ御来光が差して来て
宴が始まる Carnival
ここは何処だろう!? Dance, dance, dance
この世の果てかい!?
美しい⼥性ひとが微笑み⼿招きしてる
I wanna be your lover.
なんて Spiritual その胸に抱かれて
Youʼre gonna give me a power.
お釈迦様よ Everythingʼs gonna be alright.
I wanna be your lover.
妖艶 Visual その愛に溺れて
銀河の星屑になった気がした
故意か偶然か 帰宅途中に遭ったのは
痛みも苦しみも無い世界
夢を⾒たのかい!? No, no, no
道に迷ったかい!?
シラフじゃ説明出来ないあの夜だった
哀れみの献花はな
そんなモノはまだ僕は欲しくない
払い終わらぬ借⾦ローンエトセトラ…
まだ⼈⽣にゃ未練がいっぱい
お別れの歌!?
そんなバカな!!
蘇れもう⼀度!!
何処かで⺟が呼ぶ声がする
I wanna be your lover.
なんて Spiritual その胸に抱かれて
Youʼre gonna give me a power.
お釈迦様よ Everythingʼs gonna be alright.
I wanna be your lover.
妖艶 Visual その愛に溺れて
銀河の星屑になった気がした
Lu lu lu…
事の始めは蓮の御池があってさ
Oh, 奇譚 我よ Back in town
Oh, 奇譚 我は No return